青い唇【後編】
- 2013/11/06
- 19:23
暇すぎると、人はどのような行動をとるのだろうか。
ヒマダの場合は、唇を青くマジックで染めあげた。中学生、思春期真っ只中のその行動。異常としか言いようがない。

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ティッシュで拭き取り、父が運転する隣に乗り込む。
今から、ヒマダの母校である小学校に、部活で遅くなった妹を迎えに行くのだ。
すぐに、小学校に到着。
車のなかで父と二人待機していると、音楽の先生が出てきた。
会釈を返すと驚いた顔。
『そうか、先生。ヒマダの成長に驚いているのだな…』
そのポジティブさ、スーパーである。
先生は、軽く手をふると、自身の車に乗り込み行ってしまった。
妹はまだ来ない。
ふと、助手席側サイドミラーに目をやると…
真っ青な唇をした自分がうつっているではないか!!
『ちょ!!お父さん!!』
ヒマダは慌てて父を呼ぶ。
『なんで!唇を青いて教えてくれんかったと!?』
ティッシュでは、拭き取れなかったのだ。青い唇のまま、母校に凱旋。
母校の恥さらしでしかないだろう。
そらぁ、先生も驚くはずだ。
ヒマダは父を問い詰めだが、
『あんたの顔なんていちいち覚えてない』と、言われてしまった。
覚えていようがいまいが、自分の娘の唇が真っ青だったらツッコむべきではないのだろうか。
『バカ娘』
おっしゃる通りで。

小学校の時の音楽の先生とは、それ以来お会いしていない。
大人になったいま、唇が青かったという記憶を抹消できるくらい、グロスを塗りまくっているときに、ぜひお会いしたいものだ。
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ヒマダの場合は、唇を青くマジックで染めあげた。中学生、思春期真っ只中のその行動。異常としか言いようがない。

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ティッシュで拭き取り、父が運転する隣に乗り込む。
今から、ヒマダの母校である小学校に、部活で遅くなった妹を迎えに行くのだ。
すぐに、小学校に到着。
車のなかで父と二人待機していると、音楽の先生が出てきた。
会釈を返すと驚いた顔。
『そうか、先生。ヒマダの成長に驚いているのだな…』
そのポジティブさ、スーパーである。
先生は、軽く手をふると、自身の車に乗り込み行ってしまった。
妹はまだ来ない。
ふと、助手席側サイドミラーに目をやると…
真っ青な唇をした自分がうつっているではないか!!
『ちょ!!お父さん!!』
ヒマダは慌てて父を呼ぶ。
『なんで!唇を青いて教えてくれんかったと!?』
ティッシュでは、拭き取れなかったのだ。青い唇のまま、母校に凱旋。
母校の恥さらしでしかないだろう。
そらぁ、先生も驚くはずだ。
ヒマダは父を問い詰めだが、
『あんたの顔なんていちいち覚えてない』と、言われてしまった。
覚えていようがいまいが、自分の娘の唇が真っ青だったらツッコむべきではないのだろうか。
『バカ娘』
おっしゃる通りで。

小学校の時の音楽の先生とは、それ以来お会いしていない。
大人になったいま、唇が青かったという記憶を抹消できるくらい、グロスを塗りまくっているときに、ぜひお会いしたいものだ。
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