一夏の出会い
- 2013/08/09
- 21:09

何年前になるだろう。
夜、地元のジョイフル(ファミレス。キャラメルパフェの復活を願う)に行った。
メンバーと[ もし黒の組織にはいっていた場合のコードネーム ]は以下の通り。
ヒマダ :レッドサングリア
メロン :テキーラ
エビマヨ:梅酒
コロモ :アル中
時刻が深夜近かったのもあって、お客さんは私たちしかおらず窓際の席に座っていた。
すると、ヒマダたちより少し年上な男の人2人組が隣の席へ。
特に気に留めることもなく、4人で喋っていたのだが男の人たちの食事が終わったところで話しかけられた。
『ねぇ、すいません。この辺でネカフェとか泊まれるところない??』
ヒマダたちは、少し警戒するように考えた。
『この道を、まっすぐ行ったら右手にすぐ見えてきますよ』と、コロモちゃんが応える。
『ありがとう。いやー山口からツーリングしてきてさ。ガイドブックに載ってたおいしい蕎麦食べにきたんだけど、ナントカ蕎麦って知ってる?』
山口からヒマダの地元までは、150kmくらい。それを彼らはバイクで旅をしてきたらしい。ロマンだ。
『しらない』『しらない』『聞いたことない』ヒマダたちは、山口からわざわ来てくれた旅人に向かって言い放った。
『ええ!!ちょ、ナントカ蕎麦だよ!!有名じゃないの!!?』
『あ、それは聞いたことないんですけど、コッチ蕎麦って美味しい蕎麦がありますよ。たぶん、コッチ蕎麦に行った方がいいですよ』
と、あらぬ提案をしてきたのはもちろんエビマヨちゃん。
『えぇ!!』
深夜、やっとこさ目的地付近についたら、最終ゴールを変更される。
これがRPGならば、『あ、そっちの魔王よりも。こっちの魔王がいいと思いますよ』と言われる感じだろう。
『いや、でもなぁ。。。ナントカ蕎麦を目指してきたからなぁ』と、若者たちは相談し始めた。
『コッチ蕎麦おいしくない??』もうヒマダ達のテーブルでは、コッチ蕎麦談義に花が咲いている。
『いや、やっぱナントカ蕎麦にするよ!ナントカ村までの道ってわかる??』
『あ、コッチ蕎麦はーこの道をまっすぐ行ってー』エビマヨちゃんはどうしても、コッチ蕎麦を食べてもらいたいらしい。
『ちょ、ナントカ蕎麦だって!』
『でも、コッチ蕎麦おいしいよ!』
『どうせなら美味しいとこの方が』などと、わちゃわちゃしていると、
『ちょ、やばいww君たち面白いね!!』
最高の褒め言葉をありがとう。
結局、ナントカ蕎麦への道をコロモちゃんが教え、お兄さん達はバイクで手を振ってさって行った。
一夏の出会いと思い出。
あのお兄さんたちが、元気にこの夏も旅をしていることを願う。
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